【しんたにクリニック】は宇治市の心療内科・精神科です。近鉄京都線「大久保」駅、JR奈良線「新田」駅より徒歩約2分。思春期、青年期、壮年期のメンタルケア(薬物療法や心理療法など)に力を入れています。少しでも気になるお悩み、症状がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。駐車場完備。

心理療法と心理検査

心理療法

心療内科や精神科の臨床においては、薬物療法や分子栄養療法に加え、主治医が必要と判断した場合にカウンセリングや心理療法を取り入れることがあります。用いる技法は状態や希望に応じて異なります。当院で提供可能なものは、以下の通りです。

  • カウンセリング
    心理師との対話を通じて、悩みや不安の軽減、気分の安定や考えの整理、人間関係やコミュニケーションの改善などを目指します。会話を重ねることで自分の想いへの気付きや理解が深まり、気分や行動の変化が促されます。
  • 自我状態療法(Ego State Therapy)
    催眠誘導を用いて無意識にアクセスする心理療法で、解離性障害やトラウマ関連障害(C-PTSD)に対して効果の認められる治療技法です。自分の心や身体の内側に意識を向けながら、心の中のさまざまな「私」(=自我状態)と対話や内的作業を繰り返すことで、葛藤の解消や自我の統合を目指します。
  • ソマティック・エクスペリエンシング(Somatic Experiencing)
    身体の感覚に焦点を当て、トラウマを解消する心理療法です。トラウマの記憶に直接アプローチせず、身体感覚を通じて自律神経に働きかけ、トラウマにより身体に残ったエネルギーを解放することを目指します。トラウマ体験について無理に言葉にする必要がなく、身体の反応を通じて解消を促します。
  • EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)
    心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療に効果的な心理療法です。トラウマ体験への恐怖・不安の低減と再処理を行うことで、フラッシュバック、不眠、不安を喚起する事柄の回避などの症状を解消します。
  • 認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy)
    思考や行動のパターンに焦点を当て、ストレスや悩みへの対処法を身につける心理療法です。癖付いた思考や行動のパターンから抜け出し、新たな考え方や行動を獲得することにより、悩みの解消を目指します。
  • スキルトレーニング(Skills Training for Affection and Interpersonal Regulation)
    学校・職場・家庭などにおける、困難な状況に対処するための方法を共に考えます。特にトラウマの影響がある場合、生活や対人関係におけるスキルが欠如しやすいため、新たなスキルを身につけ、日常生活をより過ごしやすくすることを目指します。

心理検査

心療内科や精神科では、医師が治療上必要だと判断した場合に、心理検査を実施することがあります。その場合、保険診療での対応が可能です。

治療は必要ないけれど「心理検査で自分の状態を知りたい」方はこちら
  • 知能検査・認知機能検査

    ・ウェクスラー知能検査(WAIS、WISC)

    個人のもつ能力の強みや弱みを詳しくみていくことができます。さらに、苦手な領域についてはどのように工夫することができるのか、得意な領域をさらにどのようにのばしていくことができるのかも一緒に考えていきます。発達障害の鑑別の際に参考になりますが、この検査の結果だけで発達障害と診断することはできません。

    ・WMS-R

    記憶の力と、注意・集中の力を見ることができます。

    ・新ストループ検査Ⅱ

    選択的注意(必要な時に、必要な情報へ注意をむけることができるか)の力を見ることができます。

    ・ウィスコンシンカード分類検査

    セットシフティング(状況の変化に直面した際の柔軟さ)の能力を見ることができます。
  • 人格検査

    ・ロールシャッハ・テスト

    ストレス対処の能力や感情のコントロールの仕方、自己イメージ、対人イメージなど、さまざまな情報を得ることができます。

    ・P-F スタディ

    人間関係でフラストレーションを感じた時に、どのように対処していくかがわかります。

    ・SCT

    文章を書いてもらうことにより、その人のパーソナリティー全体を推測していく検査です。

    ・MMPI

    人格の特徴を多面的にとらえることができます。
  • 描画検査

    ・バウムテスト

    木を描いて、性格特徴や他者・社会との関わり方をみるテストです。

    ・HTPP

    家、木、人の絵を描き、性格特徴をみるテストです。

    ・風景構成法

    1枚の用紙に風景を描き、そこに現れてくる心の深層をみていくテストです。

精神発達アセスメント

当院では、「今すぐ治療は考えていないけれど、自分のこころや認知の特性について詳しく知りたい」という方に対して、自費による心理検査とフィードバックもご提供しております。

  • 対象年齢
    青年期~成人(16歳以上)
    お子さま(小学5年生~15歳)
    ※現在の対応年齢は小学5年生以上とさせていただいており、小学4年生以下のお子さまの検査は行っておりません。ご了承ください。
  • 青年期~成人期の方向け(55,000円 税込)
    以下のすべてが含まれます。

    ①初回問診(心理士)

    現在の状況や困りごと、これまでの発達の経過などをうかがいます。また、検査が適切に実施できる状態かも併せて確認します。
    ※うつ状態や不眠などが強い場合は、保険診療に切り替え、先に治療を行ってから検査を実施する場合があります。

    ②心理検査

    ・WAIS-Ⅳ
    ・WMS-R
    ・ロールシャッハ・テスト
    ※上記の3項目が基本的な検査となります。必要に応じて、実行機能をより詳しく評価するための検査を追加で実施することがあります。

    ③フィードバック面接(心理士)

    検査結果をまとめたレポートをご覧いただきながら、わかりやすくご説明します。

    ④医師による診察

    検査結果をふまえて、医師からの医学的見解や診断をお伝えします。
  • お子さま向け(33,000円 税込)
    以下のすべてが含まれます。

    ①初回問診(心理士)

    保護者の方とお子さまから、それぞれの視点で現状やこれまでのご様子をうかがいます。検査が適切に実施できる状態かも併せて確認します。
    ※うつ状態や不眠などの症状が強い場合は、検査が実施できません。その際、当院ではお子さまの治療には対応しておりませんので、まずは児童精神科での治療をお勧めいたします。

    ②心理検査

    ・WISC-Ⅳ
    ・ロールシャッハ・テスト
    ※上記の2項目が基本的な検査となります。必要に応じて、実行機能をより詳しく評価するための検査を追加で実施することがあります。

    ③フィードバック面接(心理士)

    検査結果レポートをご覧いただきながら、保護者の方と一緒に結果をご説明します。

    ④医師による診察

    検査結果をふまえて、医師からの医学的見解や診断をお伝えします。
  • 検査の目的と内容について
    心理検査というと「知能検査(WAIS-ⅣやWISC-Ⅳ)」だけで十分だと思われることもありますが、それだけでは判断が難しい場合があります。
    当院では、認知機能(知能や記憶)だけでなく、性格傾向やストレスの影響、トラウマの有無なども含めて総合的に把握することが重要だと考えています。そのため、知能検査とパーソナリティ検査(ロールシャッハ)を組み合わせた内容で実施しています。

※ご希望に応じて、個別の心理検査も承っております。料金やフィードバックに関する詳細は、お気軽にお問い合わせください。

PAGETOP
Copyright © 2025 しんたにクリニック All Rights Reserved.